オーストリア珍道中③後編(終)

 

中編に続いて今回でオーストリア編、最終回です。

 

 

到着してから一週間ほど経ち、段々と環境に慣れてきていました。

練習を終えた夕方ごろ、僕たちの元に2つのニュースが入ってきました。

 

 

・コロナによるオーストリアのロックダウン

・ヨーロッパカップ中止

 

突如のニュースを受けて、ルカ君も肩を落としていましたが、コロナの渦中での練習や大会はしょうがないですね、、、

 

話し合いの末、滑走可能日が残り1日となり、数日早く帰国する日程に切り替えました。

 

残された練習日は明日のみ。

 

せっかく遠いオーストリアまで来たけど、目当ての大きなジャンプが飛べずモヤモヤとした状態でした。

 

 

でも悪いニュースだけではありませんでした。

 

 

 

なんと僕らにとっての最終日だけワールドカップに使用したスロープスタイルのコースが一般開放され使えるとのこと!!!

 

 

ワールカップ期間中はネット際からジャンプ台を眺めることしかできませんでした⬇︎

 

 

ルカ君もやっと最終日に大きなジャンプが飛べるということでテンションが上がってました。

 

僕も明日の大事な練習の撮影に向けて、入念に撮影機材の確認・準備をして布団に入りました。

 

 

そして最終日!

 

 

気合いを入れて朝早くに支度を済ませ、庭で準備運動をしました。

 

 

 

スキー場に到着して、ゴンドラから降りてこの景色!今日は良い映像が撮れそうな予感がしました。

 

 

 

 

そして早速、ビッグキッカーに挑戦!

 

 

 

僕は必死に彼を追って撮影して行きました。

 

 

でもビッグエアでの撮影は色々難しいです。

 

 

 

例えば、、、

 

 

 

近よりすぎたり。

 

 

 

 

ヘルメットが飛んできたり。

 

 

 

 

 

 

外れたスキーが飛んできたり。

 

 

 

 

 

 

僕が飛距離足りなくて、デコに叩きつけられたり。

 

 

 

 

 

 

でも二人の呼吸が合ってくれば上手く出来ます!

 

そして遂にその時が!

 

目標であったダブルコーク1620° (4回転半)のメイクが綺麗に決まり、その様子をカメラに納めました。

 

 

 

やはり良い映像の撮影にはライダーとカメラマンの阿吽(あうん)の呼吸が必要ですね。

本人も雪上での初トライの技をメイクとなり満足げに見えました。

 

 

大会はなくなり、当初予定していた日程通りの遠征にはなりませんでしたが、

与えられた1日のチャンスで技を成功させ、しっかりと目標を達成できたのは

彼の自信になったのではないかと感じました。

 

 

 

 

その後、何本か滑って宿へ戻り、パッキングを済ませ車に荷物を積み込みました。

月曜日からロックダウンとなるので、日曜日のうちにスイスへと移動する予定です、

 

 

 

そして10日間お世話になった、EwaldさんとPettyさんにお礼を言って宿を後にしました。

 

素晴らしいお宿だったので皆様もスチューバイへスキーの際はぜひご利用ください!

www.appartement-ewald-siller.at

 

村の夕方の時間帯の景色が大好きでした。

 

 

帰りにはチューリッヒ空港でPCR、帰国後日本ではよだれ検査、様々なチェックが何重にもあり、

コロナ渦で海外へ行くことの大変さを改めて感じました。

 

 

しかし今回の渡航でも様々な経験をして沢山学ばせて頂きました。

 

 

帯同者として頼りないところが多く、反省すべき点ばかりですが、、、

 

 

ルカ君、関係者の皆様、

本当に貴重な経験をありがとうございました!

彼の今後の活躍を心から願っております。

 

 

 

 

 

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羽田からお迎えの車で移動し、ルカ君の実家の白馬に深夜1時ごろ到着。当館に到着したのは朝方4時半ごろでした。

 

海外から戻ってきて1発目の温泉は格別でした。

 

 

乗鞍の乳白色温泉最高!!!

 

 

 

常に支えてくれる家族に感謝の気持ちを忘れることなく

 

 

YUSHI