長野県台風被害/飯山市ボランティア
この度は台風により被災された方々に心よりお見舞いを申し上げ致します。
私の母校のある飯山市も深刻な浸水の被害があったというニュースを聞いたので、居ても立ってもいられずに
すぐに飯山市役所に電話をして何か協力はできないかとお伺いしました。すると10月15日より飯山市社会福祉協議会主催のボランティア作業が
あるとのことだったので、早速電話をした翌日に飯山市に向かいました。飯山市に到着すると家庭への泥水の浸水で使用できなくなった日用品や電化製品、家具などの山がずらっと市街地に並んでいました。
市街地が泥に汚れ、市民の皆さんが家の中から水を吸った重い荷物を運んだり、家の清掃をしている姿を見てとても悲しくなりました。実際に現場を見てより一層気が引き締まり「手助けしたい、頑張るぞ!」という気持ちになりました。
今回は乗鞍高原より台湾人のマオさんと2日間飯山市でボランティア作業に参加して来ましたので、初めてのボランティア体験について詳細を書いていきたいと思います。
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飯山市ボランティア作業1日目
飯山市社会福祉協議会が運営する災害ボランティアセンターに到着しました。
受付で個人情報の登録を済ませ、3〜5人のグループに振り分けられました。向かう現場に必要な用具や情報は出発前に渡される用紙に記入されており、手袋、マスク、飲み物、スコップ、ヘルメット、一輪車、を福祉協会様の方でご用意頂いていたので受け取って出発しました。
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もしこれから浸水被害のボランティアにご参加される方は以下のことをお気をつけください。
※上下防水の服装の準備。
※数に限りがあるため可能な限りの持参できる用具や衛生用品はお持ち頂いた方が良いです。
※泥水は汚水を含んでいるため目や口、鼻から入ると感染症にかかるリスクがあります。
※派遣された各家庭のトイレは泥水で使用できなくなっている可能性があるので使用しないようにしましょう。
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こちらのご家庭では庭にたまった泥をかき集め、土囊袋に詰めてまとめました。又、側溝に詰まった泥も掻き出し、綺麗に清掃致しました。
浸水の影響で浮いて横倒しになった物置を4人がかりで元に戻しました。こちらの家庭の男性は1人。1人でこれは運ぶのは無理だと思いました。
浸水の影響はお風呂場にまで。排水溝が泥で詰まって流れなくなっていたのでホースを通し、なんとか水が流れていくようになり、綺麗に清掃することが出来ました。
作業が終わりボランティアセンターに戻るとマオさんと一緒に現場を回っていた他の方とも少し遅めのお昼を食べました。キャンプに慣れているマオさんはお湯を沸かしてカップラーメン。私はおにぎりを食べました。
夜はマオさんのテントで少し明日についてお話ししました。
マオさんはテント、私は車で寝ました久々に車で寝ましたが、布団をしっかり敷いていたのでとても快適に休むことが出来ました。
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飯山市ボランティア作業2日目
二日目は受付場所に着くと昨日の3倍以上の人が!100名以上のボランティアの方が集まっていました。中には飯山高校のスキー部の先輩方やフリースキー仲間も作業に参加されていました。
二日目の作業は床上浸水した泥の清掃作業から。壁についた泥の高さでどこまで深く浸水したのかわかります。
この現場では普段在庫などをしまっている地下倉庫が100パーセント冠水してしまったので冠水した商品を全て地上に引き上げました。
みんなで手分けして荷物をリレーしてやっと3時間かかってほぼ全ての荷物を引き上げられました。こちらのご家庭にお住いの方も男性の方は1人。男性1人だけでは何日かかるかわからないほど途方も無い量が冠水してしまっていました。
一時間ごとに一回5分くらいの休憩を入れます。マオさんも疲労した様子でした。
今年の夏に甲子園に行った飯山高校野球部の皆さんも地上に引き上げた荷物の仕分けを手伝ってくれていました。
一緒に作業した仲間として写真を一枚📷。地元の子が地元の為に泥だらけになって一生懸命頑張っている姿はカッコよかったです。
夕方16:00までの作業が終了致しました。私たちは2日間しかお手伝いできませんでしたが、飯山市のボランティアは21日まで続きますので
お手すきの方はぜひ足を運んでお手伝いして上げてください。1人でも多くの方が参加することで作業が進まず困っている家庭の方が助かります。
最後に、
引き続き復興作業に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍をされることをお祈りし、
被災された皆様には1日でも早く以前と同じ日常にお戻りいただける様、お祈りしております。
齋藤悠士